小説を読んでいると、たまに「小説は人間を表現する」的な話を目にする。
そこから類推して色々考えた。
他の媒体についても考えてみた。主に何を表現しているのだろうか、と。
直感によるものなので正当性は保障なし。
・音楽は聞いてると精神に作用してくる感じ→音楽は精神の表現(パンクロックとかトランスとか)
・絵画はその人の思想がもろに出てくる感じ→絵画は思想の表現
・演劇は人間性とかよりも行動が出てる感じ→演劇は行動の表現
・映像は有限時間で現実を一部切り取る感じ→映像は事件の表現(事件=イベントと同義)
・詩は小説×音楽→読む人に対峙する精神?
・写真は絵画×映像→事件への思想(ハゲワシと少女とかその例?)
・舞踊は音楽×演劇→体の動きで精神を表現?
・漫画は……映像×絵画(思想の一部切り取り)→文化・世界の表現?
漫画は世界観がメインだろう。日常系マンガとかはその例だと思う。
で、ゲーム。
こいつは他の創作よりもインタラクティブ(と言われている)で、なんだか別格のような気がしてた。
正直ゲームなら上記のすべてを引用したりできるし、『なんでもアリ』感が強い。
ゲームは総合芸術(総合技術)だって言ってる人もいたし。
何か端的に言い表す言葉が無いかと探して2日経った。そしたら出てきた。
・ゲームとは課題の表現である。
課題と聞くと一見ゲームと離れていそうだがそうではない。
ゲームデザイン手法や仕組みを用いて問題の解決やユーザー契約などを獲得すること。
だし、
ゲームは頭がよくなるなんて言説で、ゲームを課題と読み替えてもあまり遜色ない。
(ゲームやると頭が悪くなる系の話で課題と読み替えると、何だか書いてる人が宿題やりたくない人に見えてくる)
よくよく考えれば、ゲームへの取り組み方と、課題への取り組み方はほぼ同じだ。
ただ、ゲームのほうがリアルタイム評価で、楽しくて、作るのに少し技術が必要だったり、生産性が無かったりするだけで……
いや、生産性は課題”そのもの”には無いから別にいいのか。生産性は「課題による結果」の話だ。
最近は賞金の出るゲーム大会があったり、プロゲーマーがいたり、実況者がいたりと、生産的(?)な例も増えてきているし。
どうですか、結構いい線いってると思うんだけど……
おそらくゲーマーのなかでもシステムを重視してるって人が求めているのは課題性の強いゲームなんじゃないかと。
一本道のRPGでも面白いのは課題がしっかりしてるからじゃないか?
ひぐらしが売れたのは謎解きという課題があったからじゃないか?(やったこと無いけど)
もっと自分がゲームやってからじゃないと確信が持てないですが、この目線でゲームを捕らえて行く事にして、ゲーム論を書いていこうかと画策しています。